父が亡くなったあとアパートをどうするか?母はアパート経営には消極的で、ことあるごとに「年金生活者だから、もし何かあったらどうしましょう」という調子でした。
そういう気持ちでアンテナを張っていると、母のところに集まってくる情報も、「アパートを持っているけど、古いアパートなので1室しかうまっていない。アパートなんてやらなきゃよかった・・・」と母が通う美容室の奥さんの話や、「アパートを持っていた人が、空室続きで融資の返済ができなく破産宣告を受けた人がいる」と、母の田舎の話。
昭和50年代に最初のアパートを建てて、築30数年の時に古いアパートを壊し、今のアパートに立て替えたのでまだ築10数年。築浅の物件と言えるのかな?
父も高齢になって建て替えたアパート。母と私が連帯保証人。個人の住宅購入の時に入る保険、借り主が亡くなったらローンがチャラになる保険も入れない。こういう賃貸業の融資の場合はもともと入れないものだったのか。父が亡くなったとき銀行からの融資の残額がしっかりと残っていました。
私はアパートを所有する方向も考えてましたが、母は「住んでいる家(私の住まい)のローンだってあるのに、アパートの返済が困るようになったら住んでいる家も手放すようになってしまうよ」「払っていけるの?」「あのアパートは、お父さんと私が苦労して建てたアパートだから、こちらが好きなようにするから」などと母から言われ、もう仕方ない。売却の方向で。。。
最初のアパートを建て替える話が進んでいたときは4室中3室入居者がいました。建て替える直前の頃、1室の方は夜逃げで家財そのままで忽然といなくなり、2室の方に退去費用を用意して退去していただきました。この時も1室の方が荷物をかなりそのまま置いて出ていったそうで、私の両親と知り合いの方で室内の片付け作業をやったそうですが、冷蔵庫が残され、冷蔵庫の中のモノが傷んだりして、荷物の散乱とした室内を見ていてとてもイヤだった、大変だったと話していました。こうしたことも母がアパート経営はやりたくないという気持ちにつながっている気がします。
昨年の9月から不動産屋さんにお願いをして、不動産業界の情報サイトに売り物件の情報を出してましたが、問い合わせはあっても、買うまではつながらず。
やはり価格の設定が高かったのかな?銀行からの融資の返済が残っているので、あまり下げたくないな。不動産屋さんから定期的に報告があり価格の見直しの話も出ていました。とりあえずアパートは満室で毎月の返済もとどこおりなく行われているので、このままでいいかと様子見にしました。
年が明けて、私は確定申告の準備のため、実家で色々なところにしまわれている書類を探すのに追われてました。確定申告はずっと父がやっていたので、母は全くノータッチ。昨年は父が入院していたので私が確定申告をやりましたが、相談しながら作成できる会場では長蛇の列。終わるまで3時間も掛かりました。今年もあの長蛇の列か・・・と思いきや、2月に入ると予約制になるという話。しまった、昨年は1月中に確定申告を終わらせていたのに、すっかり出遅れた気分。
昨年の秋から私は午前中のパートに出るようになってから、母のところに行くのは午後が多くなりました。サスケやコテツが学校から帰ってから、子どもに留守番させて夕方まで実家に行くといった感じです。行けば母の話を聞いて、届いた郵便物を一緒に見たり、そうこうしているとも家に帰る時間と、気持ちの余裕がなく。2月末からは子ども会のこともLINEのやりとりが頻繁になり、私の頭の容量がいっぱい、いっぱいな感じでした。
結局、今年の確定申告は相続でお世話になった税理士さんにお願いすることにしました。後で税理士さんからの報告で「納税額はなかったのですが、報酬は・・・。」報酬料のところで税理士さんも申し訳なさそうにおっしゃっていました。母にはコストが高くついて悪かったのですが、確定申告を税理士さんにお願いできて私は助かりました。
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