我が家は16年前に建て売り分譲を購入しました。実家ではネコをずっと飼っていたので、やはり新しい家にもネコがいないとさびしい。
土曜日の午後、駅の広場でボランティアさん達が、保護しているネコの飼い主募集の活動をしていました。暑いなかも、寒いなかもゲージの中に複数のネコ、そして女性がとなりで腰かけて、募金してくれる方がいるとお礼などお話をしている光景がいつも気になっていました。
どうせ飼うならここにいる保護されたネコにしようと私は声を掛けて、「1匹ですと留守番中はネコも寂しいですから2匹いるといいですよ」とのこと。いつも遊んで仲良しというオスとメスの子猫2匹を引き取ることにして、後日ボランティアさんが我が家まで2匹を連れてきてくれました。ボランティアさんがお家に来てくれるというのは、ちゃんと飼ってくれるお宅なのか見ているそうです。
メスのネコは生後6ヶ月ほど、外にいるところを保護したネコで、保護したときに避妊手術をしたということで片耳の上のところがカットされてました。メスのネコの避妊手術代はボランティアさんが先に立て替えくれたということで、その時に手術代をお支払しました。そしてオスのネコは生後2ヶ月半、今後去勢手術をしますといった書面にサインをしました。
ボランティアさんのお宅では、保護しているネコは常に15~20匹くらいはいるらしく、めでたくもらわれていくネコと、ずっとボランティアさんが飼い続けていくネコといるそうです。エサ代、ネコのトイレの世話、子猫ですと頻繁なミルク、老猫ですとの病院代、薬代など、話を聞くと大変な活動をされていると知りました。
その後もこのボランティアさんとは年賀状のやりとりをして、我が家のネコ達の近況を知らせていました。昨年は4月に私の父が亡くなりボランティアさんに喪中葉書を出し、オスのマロンが父と同じ4月に死んでしまったことを知らせました。
昨年末、喪中葉書を受け取ったボランティアさんから久しぶりにお電話をいただき、マロンが甲状腺機能亢進症からくる心臓病で死んだ話、そしてもう1匹のメスのあんこが鼻腔ガンを患って、もう長くはない話もしました。
ボランティアさんは最後申しにくそうに、「また飼う機会がありましたらお声をかけてください」と。最近はコロナがあるので駅での活動は控えて、個人的にやられているそうです。「家にはたくさんネコがいますので・・・」とおっしゃってました。
鼻腔ガンのあんこも今年に入って死んでしまい、まだネコのモノを片付けが出来ないまま。だんだんネコのいない生活になれ、新しいネコが欲しいと騒いでいた子どもは最近は何も言わなくなりました。
私は心臓病で胸に水がたまり肺を圧迫して、突然死んでいってしまったマロンと、鼻腔ガンで食べ物の匂いが分からず食べられなくなり、痩せ衰えていったあんこの姿が忘れられず、新しいネコをいつかは飼いたいと思うものの踏み出せません。また飼うならば保護されたネコがいい。ボランティアさんに「飼いたいです」と電話が掛けられるまでもうちょっと掛かりそうです。
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